制作進行が1番に考えるべきはクオリティ?スケジュール?

アニメの制作進行は何を1番に考えるべきなんでしょう?

 

時と場合によるかと思いますが、個人的には、スケジュールが1番で、クオリティは2番だと思います。

なぜなら、制作がスケジュールを蔑ろにしたとき、(その話数は良いかもしれませんが)その他が煽りを食って、そのまま現場が崩壊へと加速していくからです。

 

クオリティを蔑ろにしていいわけではありません。当然。

決められるスケジュールの中で、いかに最善を尽くすか…。

(2原撒きができるだけ出ないようにする。2原撒きが出たら、できるだけ信頼のおける原画さんに撒けるようにする。動画もできるだけ電送を出さないようにする。ちゃんと仕上げ・撮影にも時間がいくようにする…などなど)

それが、スケジュールが1番で、クオリティが2番と言った意味です。

これが逆転した時、収拾がつかなくなってしまいます。

だから、制作は馬鹿なフリをして、スケジュールを守らなくてはいけません。

あ、もちろん、クオリティを1番に考えてくれているメインスタッフがいてくれることが大前提ですが…。

 

ただ、制作が『クオリティ』という言葉を口にしてはいけないような気はします。

制作は絵が描けないですし、アニメーターさんに比べてクオリティの本質なんてわかっちゃいないですし。

それこそ、「クオリティを人質にすんな」です。

クオリティなんてものをわからないフリをして、スケジュールを頑なに守りながら、ひっそりクオリティも考えなきゃいけないんです。

制作って難しいですね…。

 

誰だっていいものを作りたいです。

ただ、制作は「いいものを作りたい」って気持ちを押し殺すくらいがちょうどいいのかもしれません。

それくらいが最終的にいいバランスになる気がするんです。

 

ま、すべては理想論ですけどね。

あ、理想論を語るなら、スケジュールが1番で同じくらいにクオリティも1番に考えるべきなんだろうなあ…。