『霜降り明星のオールナイトニッポン0(ZERO)』から再認識するラジオの楽しさ

霜降り明星オールナイトニッポン0(ZERO)』が面白いので毎週聞いてます。声優さん*1でも話題にしている人がいたので、割とアニラジ界隈でも聞いている人が多い気がしますね。で、アラサーあたりに共感性が高いネタが多いのが、この番組のおもしろポイントな気がします。遊戯王とかスマブラとかかいけつゾロリとかカイジとか、そういった話題が出てて、今のアラサーでそのあたりの道を通ってきた人の共感性が高いのでは?

 

加隈亜衣大西沙織のキャン丁目キャン番地 第233回*2

加隈「なんか霜降り明星のラジオをさ、毎週のやつ聞いてるんだけど。けっこう世代がちょっと下ではあるんだけど、すごい懐かしい話とかしてて。ハム太郎とかさー、なんかもうすごい懐かしい!ってなんだけど」

 

とまぁ、こんな話もあったりして、やっぱり自分が通った道を、有名人も通っていてその話題をしているのが嬉しいんですよね。そんな、有名人が身近に感じられるのがラジオというメディアの魅力なんだと思います。粗品は、アニメ好きを公言している部分もあって、ふとラジオ内で「ファッとして桃源郷」という単語が出てきたりもします。アニメファンも聞いてて嬉しくなりますよね、そりゃ。あと、男性ならみんな大好き「下ネタ」もあります。何歳になっても下ネタには笑ってしまいますね。

やっぱりラジオの楽しさって『共感性』なんだと思います。自分という何者でもない人間が、パーソナリティという有名人と共通点がある。同じ話題で笑ってる。そんな『共感性』がある番組が、パーソナリティが、好きになる基準になってくるのではないでしょうか。(昔は、「このパーソナリティの言っているニッチな発言を理解しているのは自分だけなのでは?」と勝手に感じてしまうあたりが、より身近に感じるポイントなんだと思っていましたが、今は、Twitterとかもあって、ラジオを聞きながら番組の話題を一緒に共有するのがラジオの楽しいポイントなのかもしれません)

そんなわけで、『霜降り明星オールナイトニッポン0(ZERO)』は、学生からアニメオタクまで幅広い層が楽しめるラジオ番組だと思います。

お仕事報告(2018年春番)

2018年春番(4月クール)のお仕事報告です。

2タイトル携わってます。

 

1本目は、『グラゼニ』EDのお手伝いをしました。

原画・作画監督はALBACROWさんです。まぁ、別に言っても良いかと思いますが、一人原画+作監です。ひたすら、地味な芝居を描いてもらいました。ユキちゃんめっちゃ可愛いですね。有難う御座います。

自分の仕事的には、作画in~原画作監までの取り回しをして、あとはディーンさんに全てお願いしています。

グラゼニ』のアニメ自体が、WOWWOWでしか見れないという、昨今にしてはなかなか珍しいですね。せっかく作ったので、多くの人に見てもらえるのが嬉しいですが…。

 

2本目は、『ゴッドイーター レゾなんとか劇場』OPのお手伝いをしました。

絵コンテ・演出・原画・作画監督SDキャラクターデザインは渡邉祐記さんです。絵コンテ~原画作監までを限られた期間で一人でこなしていただきました。フルデジタルでの作業だったので、制作的にも素材が動かしやすくて大変助かりました。

動画以降の工程(動画・仕上げ・美術・撮影・編集)はCreators in Packさんにお手伝いいただきました。中でも、撮影監督をやってくださった平塚さんという方が超優秀な方で、撮影と編集を一人でやれてしまうというスーパーな方でした。すごく有難かったです。

自分は、OP制作プロデューサーというクレジットで載っていますが、まぁ、制作みたいなことをやってます。

最初はアプリ内でしか見れなかったのですが、特別にOPをYouTubeに公開してもらいました。せっかく作ったものなので、多くの人の目に触れてもらえると嬉しいですね。


【公式】「GOD EATERレゾなんとか劇場」OPアニメ

 

4月番はそんな感じです。

現状は、グロスでお仕事お手伝いしています。何年かぶりのTVシリーズの制作です。あー、ハゲそう。

 

あ、6月15日には、前の会社で携わった『ニンジャバットマン』が公開されるので、こちらも宜しくお願いします。


『ニンジャバットマン』冒頭映像特別公開 【6月15日公開】

深夜のラジオっ子

アニメとはあまり関係の無い昔話。

 

まだ大学生だった頃、大学の講義でラジオ番組を作る講義があった。とあるFM局のディレクターの人が講師として来て、ラジオについて教えてくれたものである。講義の内容とか一切覚えていないのが今になってみると勿体無い。

ただ記憶に残っているのが、ラジオ番組を作る過程のこと。この講義、最終的には数名のグループで15分の番組を一つ制作し、それをFM局で学生が作った番組として放送してくれるというものだった。内容を考えても自分は当たり障りのない内容しか浮かんでこなくて、それで進めようとしたら、講師の人に「手抜きしてない?」とやんわり怒られたのは今でも覚えている。

結果的に、他の人がくっそ真面目な番組案を考えてくれて、それで進めることに。確か、インタビューか何かは就職活動と被って行けなかった気がする。インタビューに同行できなかった償いと言ってはアレかもしれないけれど、番組の細かい構成やインタビューの編集、BGMの選曲は自分でやった。で、編集作業は自宅じゃできなかったので、何度かそのFM局に行って、編集PCを貸してもらっておこなった。今思い返すと、そのFM局に行って、一人で編集作業をしているのが本当に楽しかった。「ラジオを作ってるんだなー」という感じが本当に心地良かった。

一応、肩書としてはその番組のディレクターとして名前を出した気がする。どんな風に放送されたのかは覚えていないし、放送のデータも手元に残っていない。今になってみると、どんな番組だっけなー・・・と聴いてみたい気もする。

 

その後、その番組を作ったFM局のツテで、「CM読んで」と頼まれたことがあった。FM局に行って、ブースに入って一言発するだけ。それなのに、全然上手く読めない。言葉のアクセントってこんなに難しいんだっけ・・・なんて痛感した。確か、「◯◯の牛乳!」って言うくらいだった気がする。

そのCMの出来上がりは怖くて聴けなかった。もちろんデータも手元に残っていない。あれがCMで流れていたと考えるだけでも恐ろしい。とはいえ、これも今になってはどんな出来上がりなのか聴いてみたい感はある。

 

ラジオで喋った話つながりでさらに遡ると、高校時代、『やまだひさしのラジアンリミテッド』に2度リスナー電話が繋がって出たことがある。当時のラジオネームすら覚えていないし、ぼんやりとしか記憶に残っていない。一度目は、やまちゃんと普通に話した。「高校3年だけど受験大丈夫?」と聞かれ、「推薦で決まってるから大丈夫!」と答えた記憶。二度目は何かのネタコーナーに出演し、トイレでうんこをするフリをして唸りながら「トイレをしているため、電話に出ることができません」という留守電のモノマネをした。両方ともMDに録音していたけれど、今となってはそのMDはどこへ行ったのか。聴けるものなら聴いてみたい。

 

話は戻って、なぜ大学時代のFM局のコネを活かしてラジオの仕事をしなかったのか・・・と今でも後悔はする。当時の自分は東京への憧れがあって、「ラジオの仕事をするにしても東京でしたい!」と思っている節があった。その割に大手ばかり狙っていたので、結果としては全滅。しょうもないところで半年働いて、その後にアニメ制作会社に入った。そして色々あって、ちょっと偉くなった。結果的に、「なんか色々やれるのかなー」という気はする。機会があればラジオに繋がる仕事だってしてみたい。回り道はしてきたけど、人生はどこでどう道が繋がっているのかわからないものである。もちろん、どこで道が途切れているかもわからないけれど。

 

なぜこんな話を書いたかというと、『深夜のラジオっ子』(著:村上謙三久)が面白かったから。 

アニラジが好きな身としては、大村綾人・長田宏・伊福部崇の話が非常に興味深かった。ラジオが好きな人は読むと何かしら刺さるものがある気がするのでオススメ。

 

そんな昔話ついでに諸々と宣伝。

中編映画『COCOLORS』が公開中。詳しくは公式Twitterにて。マチ★アソビで店番手伝ったくらいなのにSpecial Thanksでクレジットを載せてもらって申し訳ない気持ちでいっぱい。

TVアニメ『ポプテピピック』第1話のOPを少しだけお手伝い。

劇場アニメ『ニンジャバットマン』が6月15日に公開。こちらはA・C・DパートのCG進行と作画進行を担当。詳しくは公式サイトにて。